(写真の左3本が18650リチウムイオン充電池、右はエネループの単三・単四)
二次電池とは、エネループに代表される充電できる電池です。電池といえば、日本では単一から単四が一般的なサイズですが、その他にも例えばノートパソコンのバッテリーパックに使われている18650という規格のリチウムイオン充電池があります。通常、これらは機種毎のバッテリーパック内に収まっており直接目にすることはあまりありませんが、最近は電子タバコの電源として使われ出したことで少しメジャーになりつつあります。また中華製の強力な懐中電灯やヘッドライトは、18650や26650などのリチウムイオン充電池を使うものが結構あります。
さて、今回は電池の容量を測定できる充電器を使い、自宅にある二次電池の実容量を比較してみました。なお、電池は端子との接続状況がセットする度に変わる不安定な条件で使われること、電池メーカー純正の充電器を使用した結果ではないことを予め申し添えておきます。
〔充電器紹介〕zanflare C4充電器(中華製) 写真は単三をセットしたところ。
・4つのスロットがあり、スロット毎に独立した動作が可能。従って、異なる電池を同時に充電できます。
・単二、単三、単四、18650、26650、26500、22650、18490、17670、17500、17355、16340、14500、10400の各充電池を充電可能。
・充電電流は300/500/700/1000mAから選択可能。
・テストモード(フル充電→完全放電→フル充電)で電池の実容量を測定可能。
・18650電池をセットすると、5VのUSB出力が可能(1本で1A、2本で2A)。
・ACアダプターと車載用ケーブル、日本語取説が付属。
少々大きい(175x95x35mm)のが難点ですが、18650電池ユーザーなら非常時にモバイルバッテリー代わりに使えるのはポイント高いです。
〔測定結果〕⑤以外は数回慣らし使用をした後のものです。
①エネループ白(単四、min.750mAh)4本:826、828、830、831mAh
②エネループプロ(単四、min.930mAh)4本:959、959、990、1005mAh
③エネループ白(単三、min.1900mAh)4本:1973、1992、1994、2017mAh
④エネループプロ(単三、min.2500mAh)4本:2616、2628、2638、2656mAh
⑤18650保護回路無(古いノートPCから取外し)3本:2623、2642、2663mAh
⑥18650保護回路付(NCR18650B、3000mAh)2本:3476、3541mAh
⑦18650保護回路付(中華製ヘッドライトの付属品)2本:1887、1912mAh
以上のようになり、今回は①と⑥が公称値に対し優秀という結果になりました。また、⑤は使い古した割に優秀な数値と思いましたが、懐中電灯で最大光度にすると次第に熱を持ち危険を感じたので、万が一の予備用として使うことにしました。
ところで、もうお気づきかもしれませんが、冒頭の写真で3本の18650電池の長さが違うのは保護回路の有無によります。電池本体は直径18mm×長さ65mmで、これに保護回路が付くと69mmくらいになります。
〔リチウムイオン充電池の保護回路の有無について〕
保護回路には過電流や過放電を防止する機能があるようですが、保護回路が無い電池、例えば⑤のPCの場合などはバッテリーパック側に保護回路を持たせています。リチウムイオン電池は慎重に取り扱わないと危険なので、保護回路の無い電池を保護回路の無い機器で使うような事にならないよう、十分注意する必要があります。また、逆に保護回路付きの長い電池が入らない機器もありますので、機器や電池を購入する際はよく確認しましょう。