今年もいよいよホタルイカの季節です。暖冬で動植物の目覚めが例年より早いようなので、ホタルイカも?と思っていたら、案の定現れました。それも、昨年遭遇したときよりもずっと大量です。昨年はホタルイカ漁が不漁でしたが、今年は序盤から豊漁のようなので期待していました。
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3月18日。この日は夜になっても気温が高く、月も下弦を過ぎていてホタルイカの出現条件が揃っています。仕方なく?重い腰を上げて準備を開始、夜半過ぎにようやく出撃しました。
とりあえず八重津浜に到着。平日の夜中だというのに、結構クルマが停まっています。海の方からは、みんな掬っている気配がプンプン漂ってきて、ちょっと焦ります。
網を携えて浜に急ぐと、おぉいるいる~いっぱいいる!大当たりだ!波も穏やかで、これなら長靴+柄の短い網という軽装のコカツでも容易に掬える!
これでも、既にピークは過ぎているようです。ピーク時はどんだけ湧いていたんだか。
でも、こう多いといくらでも掬えてしまうので、狩りの楽しみ?みたいなものがなく、海からクーラーボックスへの『移し替え作業』になってしまっている感じがして、あまり面白くないんですよね~。
いや~なんて贅沢な悩みなんだ(笑)
それに、必要以上に持って帰っても処理しきれないので、そこそこに切り上げて、他のスポットの出現状況をチェックしながら帰路についたのでした。
ホタルイカには寄生虫がいる可能性が高いので、生食の場合は解体して内臓を取ってよく洗う必要があります。小さいので地味に手間がかかるのですが、砂が入っているものはそちらに回します。鮮度が良い間は身体が透けているので、砂の有り無しはある程度わかります。但し細かい砂まではわかりません。
丸ごと食す場合は茹でたり焼いたりしますが、コカツは焼いたものがお気に入りです。イカは焼くと縮んでしまいますが、味が凝縮されて濃厚さが増し、最高の酒の肴になります。焼くときは内臓が破裂しないよう、弱火でまず水分を飛ばすのがコツでしょうか。
ちなみに、寄生虫はマイナス30℃で4日冷凍すれば死滅するそうなので、確実に処理できるなら沖漬けなど丸ごと生食も可能なようです。トライする方は次のリンク先を見ておいて下さい。
ホタルイカにひそむ旋尾線虫について(富山市サイト)
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こうやって浜辺でホタルイカを掬ったり、身投げの光景を楽しめたりするのは、世界広しと言えども富山湾だけなんだそうです。こんな希少な体験がすぐ近くでできるなんて、富山県民でよかった!と思わずにはいられません。さぁ、あなたも富山県民になって、海も山も楽しみませんか?