続・軟水ノススメ(軟水器の紹介)

水まわり

軟水の『洗う』場合におけるメリットについて記しましたが、今回はコカツが自宅で使っている軟水器を紹介します。

コカツが軟水に興味を持ったのは、勤務先が軟水器の取り扱いを始めることになったことがきっかけです。いろいろ調べるうちツボにはまり、自宅で軟水のお風呂に入ってみたくなったのですが、件の軟水器は家の水道水をまるごと軟水にする全自動タイプだったため、設置場所や価格のハードルがありおいそれと手を出せるものではありませんでした。そこで安価なものを探したところ、見つけたのが今回紹介する軟水器です。

画像の右下に見えているのが軟水器で、浴室の水栓とシャワーヘッドの間に噛ませるタイプです。この軟水器は径(こみち)書房という出版社が取り扱っていた『ソフナー・ディ・アクア』という製品で、現在は後継機種も含め販売を終了しているようです。塩を本体に投入して再生する方式のため、別の容器に塩水を準備する手間が掛からず便利だったのですが。

この軟水器にはイオン交換樹脂が4リットル入っており、コカツの使い方(浴槽へもシャワーから湯張りしています)で2週間ほど持っています。東京にいた時は同機種のイオン交換樹脂6リットルのものを同じように使っていましたが1週間持たなかったので、今はとてもラクチンです。

画像にあるように、システムバスに軟水器吊り下げ用の手すりを追加し、S字フックで軟水器を吊るしています。壁が傷まないよう、適当なスペーサー?を挟みました。以前は床に直置きしていたのですが、その部分が乾かず汚れが溜まるので浮かせました。この状態で6リットルのものも使えるのですが、軽く再生時の移動がラクな4リットルタイプで目下運用しています。

 

 

●軟水器使用に伴うデメリット

軟水器を導入したことによるデメリットと、その対処方法についても記しておきます。

 

①水からお湯になるまでに時間が掛かる

最初にシャワーがお湯になるまで、軟水器の満水容量と軟水器までのホース分、これまでより余計に時間が掛かります。また、水栓の湯温調整がシャワーに反映されるまでも同様です。浴室が古く寒い場合など、それが1~2分だとしても冬場は結構つらいかもしれません。特に高齢者がいるご家庭では、ヒートショック対策に浴室暖房機の導入も併せて検討しましょう。

 

②水からお湯になるまでの水がムダになる

原因は①と同じです。このデメリットはシャワーからお湯張りをすることで吸収可能です。他にも、お湯になるまでの水で気になる部分の掃除をするのも良いでしょう。

 

③軟水器に残るお湯の熱がムダになる

シャワーを使い終わっても軟水器にはお湯が残っておりモッタイナイですね。最後の方は水栓の温度を冷水にして軟水器のお湯を使い切る方法もありますが、コカツは軟水器の余熱が浴室を乾かす足しになると考えることにして放置しています。

 

④軟水器の使い始めに色水が出る

イオン交換樹脂が新しいほど、また水が軟水器に滞留している時間が長いほど、使い始めにイオン交換樹脂の色素?か何かが溶出し色水が出ます。害は無いそうですが、あまり気持ちが良いものではありません。うがいをするなどで軟水を口に入れるのは、ある程度流してからにしましょう。

 

⑤シャワーの止水が遅れる

今回紹介のような温水を通す軟水器の場合、水温の低くなる冬場は軟水器内に空気が溜まりやすくなります。空気が溜まると、水栓を止めても空気の与圧でシャワーヘッドのお湯がすぐ止まらずダラダラと流れます。これは、水は水温が低いほど取り込める気体の量が増えることによるもので、炭酸飲料が温まると気が抜けるのと同じ原理です。空気が溜まるのは防げないので、ダラダラが我慢できないほどになったら軟水器のフタを開けて空気を逃がし、できるだけ満水にするしか手はありません。コカツは冬のピーク時は再生時以外に1回エア抜きをしています。軟水器にエア抜きの弁が付いていれば便利なのですが。

 

⑥再生が面倒

慣れても面倒なことに変わりはありません。軟水器選びは、再生頻度が少なくて済むことと、再生に手間が掛からないことが最も重要と言っても過言ではないでしょう。ここを軽視すると、せっかく買った決して安価ではない装置を死蔵することになりかねません。

 

これらのデメリットがあってもコカツは10年以上軟水器を愛用しており、それ以上の価値を感じているということです。この記事で軟水に興味を持ったり、また軟水器選びの参考になれば幸いです。

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